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1991年度(平成3年度) | 資料集 | 大分県産業科学技術センター

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Academic year: 2018

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(1)

5。一パイロット商品デザイン開発研究

吉岡 誠司.豊田 修身.阿部 優 小谷 公人.兵頭敬一郎

とともに、普及展示会を竹製照明貝の研究会 と共催する。また、竹製品の振興団体等が行 う展示即売会へ積極的に出品し、アンケート 調査や聞き取り調査を行う事で、消費動向や 流通関係者の意見を収集する。分析したデー タを参考にリデザインを図り、普及のための 技術指導を進めて早期に商品化する方法をと る尊として以下項目の研究開発を行った。

テーマ設定として、現在の照明奥の価格や 売れ筋傾向及び∴一般住宅の間取り、公共施設 のロビー等を想定し、さらに関係製造業の技 術やトータルな商品展閑の可能性についても 併せて考慮した。

<テーマ>

「オープンスペースにおける竹製照明具の開発」

く研究項目>

(∋製品試作開発 ②展示普及会の開催 (卦展示即売会への出品

④竹製品及び照明異に関するアンケート調査

/展示会来場者等

⑤装飾及び照明員に関する聞き取り謂悉

/別府市内宿泊施設等

2睨て製品試作開発

試作品は3種類のフロアライトと4種類の

コードペンダントを製作した。(写真∴1.2,3 4.5)

(写真−1/ユニコーン)¢365弛×Hi ,350mm

(写真【2.3/ツイスト)Wl ,090mmXH340mmx り4∠まOm

瑠。目 的

本研究は昭和48年から開始して、消費動向 の変化と多様化、商品のライフサイクルの短 縮化等に対し、竹製品製造業界が即応した商 品開発を進めるための先導的役割を果たし、 デザイン試作した製品の早期商品化を図るこ とを目的に毎年実施している。

く現況及び本年度事業目的>

別府地域では、今までに多品種の竹製品が 作られ、新商品開発も積極的に試みられてい る。竹製品の代表的なものとして花篭や盛篭 類があげられるが、照明関係の分野にも素材

として竹が使用され、その効果を利躇した製 品が開発されてきている。また、別府市及び その周辺の宿泊施設や公共施設、料飲店の内 装材、調度品、装飾等に竹を活用する気運が 高まってきており、竹製照明員も数多く設濁

されている。

こうした状況で、別府地域が竹製照明貝の 産地としてブランドイメ血ジの確立や産地シ ステムの改善を行うために、竹製照明真冬の試 作提案や装飾及び照明具に関して… 般消窯者 や流通関係者から聞き盤り謂麿等を行い竹関 係製造業へ切意識啓発を図るとともに、消費 者への宣伝普及を目的として本事業に取り組 む撃とした。

_ よこ;音

基本的な専業行程として、テwマを設定後 そのテ騨マに基づいた試作品を研究開発する

(2)

(写真−1/ユニコーン)

(図 面)

現在製作されている竹製照明貝の製造後の 課題として、輸送や在庫時点での製品の高張 りが形状によってかなり左右している事があ げられる。これは、竹製品の全般に言える事 だが、重量のわりに体積が大きい製品が多い ので、輸送コストが高く、在庫管理面でも製

品を途中まで仕上げ(編組)重ね合わせてス

トックしている場合もみられ効率的に問題が ある。こうした問題に対処するために試作品 では輸送や組み立てを考慮し、竹を平面状に

編組(菱四つ目編み)したものを「巻く」「こみ

ねる」という意図で製作した。これによりユ ニコ仙ンは製品として仕上がってもある程度 スタッキングができるようになった。ツイス トは輸送到着地での組み立ても可能で、展示 会等の出品にも梱包が簡易になった。また、技 術的には縁処理加工が難しく、藤巻き処理や

和紙縁処理を試みた。仕様は全面和紙張りと

(写真−2/ツイスト)全面和紙張り

(3)

編組のみを製作したが、和紙を貼った製品は、

和風の趣きが強調され、グレアもなく落ち着

いた仕上がりとなった。(写貢十4/アース

ライト)郎50皿Ⅲ×H755Ⅲ皿

形状を球形にしてステンレス脚に設置する

事でユニコーンとの連作を図った。シャープ

で円錐形の前者に対比して安定感のある形状

で迫力のあるみだれ編み技法を用い、ヒゴ幅

は3m

m

、7m

血、9m

m

の3種類を使う事で竹の持

味が生かされた製品となった。試作品では球

形の大きさを¢550m

m

としたが、様々な用途

が考えられ、球を¢300m

m

にして長めのステ

ンレス脚に設置する尊や、さらに小さくして

ブラケットやテ… ブルスタンドとしての製品

イヒも可能であり、製造業の技術面や量産を考

えても対応が行い易い製品である。

全ての試作晶に該当するが

、照明の分頬と

して半間接照明(70t J X∼100Ⅰ.X)に位置付

け白色のフロストタイプのボールランプを使

い柔らかな光量と拡散性を優先させた。

(写真−ハ5/モアライト)W

l ,028m

m

XH

940

m

XD450m

m

補助照明の役割を持たせると同時に、その

場所のアクセントとしての効崇を上げる事を

前提とした。その効果は、モアレ現象に着眼

し、視線を移す事によって生じる模様の変化

を取り入れて製作した。平面状の基本編組を

2枚とも同じ方向から編むが、入角を5度変

え、重ね合わせる事でその効果が現われる。

嫁処理は、積層した竹で成形加エを行った。

その際、曲面部分(250R)の成形に治貝を

用いて対処したが、成形金属の縁を使用する

等他の方法も考えられる。編組は、ゴザ目編

みが途中から四つ目編みに変換する方法を用

いヒゴ幅は5m

m

を基本に8・10・12m

m

を使用

(写真−−4/アースライト)

(写貞一5/モアライト)

(写貞6)

(写真7)

(4)

すると共に四つ目部分のヒゴの間隔を変えて、ヒ ゴ幅や隙間がグラデーションになるようにした。

製作過程で1/3スケールのプロトタイプ モデル(写真−6)を作り、大きさや意匠の 確認作業を行った。

さらに、アクリル板に黒のフレックステー プを貼り、ブラケットとしての可能性やモア

レ現象の効果を試みた。(写真−7)

識向上や関係業界への普及提案を行う挙がで きた。

2.2展示普及会の開催及び出品

別府市内の竹製照明員の研究団体(別府光 友会)と共催による「竹のあかり屁」を別府

市内の展示会場で平成3年9月7日から一週 間開催した。(写真−8.9)

開催は竹製照明貝の宣伝及び新製品で、販 路拡大や竹製品製造業への意識啓発を図る事 とした。出品製品はコードペンダントをはじ

めとする竹製照明具やテーブルウァア類約120

点で、竹を用いたディスプレイも製作した。

展示会には製造業、卸業の他、デザイン業、

建築・設計業、インテリア装飾業など多岐分 野にわたり、ユーザー側として、旅館・料飲 関係者、→般客等多数の来場があった。展示 会場はフローリングで白色系の壁面であり、 今回開発した試作品の製作意図と合致し好評 を得る事ができ、来場した事業所から商品化 の申請も行われた。また別府光友会へ製作依 頼や問い合わせも多数あり、効果は上がった

ものと考えられる。

展示会出品としては、竹製品の振興団体等 が消費地で開催するものの他、大分県と大分 県デザイン振興協議会共催の第3回「デザイ

ンウェイブ・おおいた」及びアジア文化デザ

インフォーラム「竹のデザイン展」/県主催

への出品を行い、一般来場者への竹製品の認

(写責十8)

(写貞一9)

2.3調 査

(1)竹製品及び照明員に関するアンケート調査 調査は、当所及び別府光友会主催「竹のあ かり展」(別府市/積水シックプラザ)、別府 竹製品協同組合・別府クラフト協同組合。別 府っげ加工業協同組合共催「豊の国別府のク

(5)

資料1

竹のあかりに関するアンケート調査

サンプル数/196人 複数回答も可

劇 ご自宅に竹の製品がありますか 敬l

蓼 (1)竹製品をどのように感じていますか

t l 叫・ナい

摘の濱批欠かせないP

墓持ちカ(しない B 使い込んでいく禦Lみがある

払いが厳しい 清濃な感じがすも

劇 (2)入手(瞳入)の時の状況をお聞かせ下さい

百島雷管を損ヒ貿を巨≡≡≡≡三 勅願山根払拭

知人から贈り翰とLて頂いた陶

土漫晶として冗った巨こニ=二

≠ 入の声、竹にこだわらなかった巨器ヨ

竹芸孟芸≡;:諾L∴

岬 腰明器具に関心をお持ちですか

艶 照明器臭をお求めの際、どのような点に気をつけますか

敗狂する島屋の用途に上り、照度や職能程度先する 掟

島地ヤ覿入場戊を優射るb

アンケート解答者の年令・性別

謳 ご自宅の照明器臭で竹を素材としたものがありますか

な‡;ユ人

フロアタけ 寮瀞けタイア

p 展示されている照明器鼻をご覧になってどのように感じますか

和(日本的)の#椚気がする

モダンな蓼甥気がする 嘉較な雰囲気がする

温Lい憩じがする

しなゃかなめじがするP

実っすい利別はすろ

(6)

竹製ぷ−全般について考察してみると、回答

者のはとんどの家庭で何らかの竹製品か使用

されており、竹は日常隼活から切り離せない

もので様々な条件を満たした非常に好まれて

いる素材といえる。竹の自然素材としての暖

かみや趣きがその つであり廉価なイメージ

より高級感の方が強くあるようだ。使われて

いる製占ド,の構成をみると、花器が多く、次い

でザル、菓子器等台所用品になっているが、

今後の製占■

ちの傾向として、軍内装飾品、調度

品、内装材として活用される事が予想され、

別府地域が竹製品の産地として新たな対応を

図る必要がある。

試作品に関する所感は、を二i 本的雰囲気がす

るという人とモダンな雰囲気がするという人

がほぼ同数であり、開発意図として広いフロ血

リング等の洋風空間に設置する事を想定して

いたため意外な集計結巣であった。素材が竹

であると「和」の先入観が強くある事や展示

装飾でコンセプトどおり釘雰囲気せ出す事が

できなかったと考えられる。

最近の照明器貝購入時の志向として機能優

先より部屋との調和やイメージを優先する傾

向にあり個性的な表情を待ったオブジェ感覚

の照明に人気がある。竹製照明具もその中に

位置付けられ、新商品開発を行うにあたって

好条件になってきたと考えられる。

(2)装飾及び照明員に関する聞き淑り調査

調奈方法は、宿泊施設のロビー、エントラ

ンス、客室等の照明及び装飾に関する事やロ

ビーの簡易図面、施設担当者に対する聞き取

りを中心に27施設について行った。

近年、観光の目的が変化してきており、別

府地域でも豪華さを求めたり長期滞在型の観

光客が増加している。そこで各施設とも特色

を持った設備と趣向で対貼し、団体より小グ

ルw

プ、個人客の重視と、経営方針も見直さ

れている。特に別府地域は竹製品の産地とし

て経営者も認識しており、懐石膳の盛器類や

内装材、エントランスのディスプレイに多く

の竹が用いられているが、以前に比べて竹の

持っ特徴を十分理解したうえで効果的に使川

されている。今後もこのような傾向が続くと

思われるが、製造コストや施二L二後のメンテナ

ンスも併せて考えていく必要がある。

3.考 察

竹製照明眉の購買志向が好条件になってい

く中で、竹製品製造業罪との継続した情報の

交換及び製品開発を行っていく必砦があり、

流通業を取り込んだトータルな展開が不可欠

である。それには、通年開催している展示会

を通して新製品の提案を行うとともに技術力

の向i 二をふまえた量産体制の構築、デザイン

についての啓蒙を行わなければならない。

さらに、異素材と竹による照明具の開発は

建築。インテリア装飾業等異業稚との交流も

望まれる。

本事業ほ、基本研究項目として情報収集提

供申分析、試作品提案、商品化を行ってきた

が、竹材の高品質化処理技術に関する研究等

(別項)他の事業との組合せによる展開も計

画している。

尚、平成4年度は加飾技術を取り上げ、塗

料、紙、布等で被覆された製品の開発に取り

組む尊としている。

参照

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